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極東ロシア・ハバロフスクレポートです。

本当は、ハバロフスクも高山が行く予定でしたが、どうしても怖いという理由から、
私、サポーター安が単独で病院の視察に行ってきました。
スケジュールは、2005年8月のハバロフスク3泊4日です。

ハバロフスクは、極東ロシアということで、 名古屋からわずか2時間でいけるの
日本から もっとも近いヨーロッパです。

普段、アジア方面ばかり手がけている私にとっては非常に新鮮な旅行先でした。
名古屋の8月といえば、猛暑ですが、ハバロフスクは、それほど暑さは感じず、
避暑地としても最高です。暑いのが苦手な私にとっては、エアコンなしで寝れる
喜びを夏真っ盛りの時期に体験でき、久々にぐっすり眠れたのが何よりでした。

結構、エアコンの冷房利用していると朝目覚めたときにダルさを感じるのですが、
エアコンなしで寝ると本当に体が軽いんですよね。

今回は、私も初めてのハバロフスクということもあり、ハバロフスクの観光も時間が
許す限り楽しんできましたので、それも一緒に掲載します。

普段、病院視察に行くと時間がない中で行くので最低限の時間しか取れないことが
多いのですが、ハバロフスクとフィリピンだけは、上手く時間が取れて、いつもより
ゆっくりと旅行も楽しむことができました。

ソ連といえば、やはり、革命のレーニンですね。 共産党崩壊後、ロシア正教の教会が復興してきているようです。

ハバロフスクは、観光地というのは、正直、それほど、ありません。
まだ、まだ、整備されていない部分が多いのが現状ですからね。
と、いうよりも、 そもそも、なーんもないところです。

目立つのは、共産党崩壊後、ロシア正教の復興が著しいようで、教会の再建が目立ちます。
上の写真以外もたくさんの教会を再建しています。
建物が新しく非常にきらびやかな印象ですね。

中に入るとちょうど、集会をしていてなかでは、聖歌隊のゴスペルアカペラ生演奏。クリーンで透き通った声が響き渡ってり、そのハーモニーに共鳴する体を感じずにはいられない。

言葉では言い表せない感動です。ブラボー!




町の中心のレーニン広場(ここは、別名、結婚広場。)では、新郎新婦が結婚式を終えて写真撮影に来ていました。 やはり、絵になるね。白人は・・・・。

まぁ、そもそも、洋服は彼らがきるものですからね。

日本人だって、和服着たら負けませんよ。
この際、 日本人も和服を見直したらいいかもしれませんね。着るのが面倒だけど・・・・。




ここは、ハバロフスクのメインストリートです。まったくもって、予想外にきれいで驚きました。
正直、旧ソ連ということもあり整備されていない道路や町並みを想像していたのですが、
予想以上に待ちもきれいで、歩いている現地のロシア人もお洒落で驚きました。

もっとも、ヨーロッパに行ったことないので、ヨーロッパとは比較できませんが、アジアと 比較すると明らかに町並みが違います。間違いなくヨーロッパを感じることができると思います。

特に、女性が綺麗なんですよ。テニスのシャラポアさんもそうだろうけど、スラブ人といわれる人種は、ほんとに綺麗ですね。色も白くて美人がおおい・・・・。(汗)
もう、本当に、右を見ても左を見ても美人が多くてね・・・。 あー・・・・・。

すみません。私も一応、男ですからね。
もっとも、私は、日本を含めアジア系の女性の方が好きですが・・・・。(汗)

なぜかは、ハバロフスクは皆さん美人でしたが、長身なんですよね。足もすごーく長い。
でも、私は、チビですから・・・・・。(汗)

いかん、ここは、病院レポートのコーナーでした、大きく脱線しましたので、ここらで気を取り直して、そろそろ、病院の紹介に行きましょう。

今回、視察した病院は、ハバロフスクの交通病院です。正式名称が、通訳が上手くできずにハッキリわかりません。名刺もらいましたが、ロシア語で読めません・・・・。(汗)
ある意味、高山をつれてこなくて正解だったのかもしれませんね。

でも、この病院は、在ハバロフスク日本領事館と非常に関係のよい病院と院長先生は熱っぽく語ってくれました。

実際、日本人の透析患者も何名か受付経験ありとのことです。



訪問日は、土曜日ということもあり少し閑散とした雰囲気でした。
建物に関しては、すこし古い感じがしますね。




ただし、建物の外観と中身は大違いで、特に、一般病棟でない、特別病棟?は、ホテル並みの環境を整えるよう努力しているようです。




ちなみに、特別病棟に入るには、除菌のため、このように靴の上に布製の靴?
なんというのか?大きな靴下みたいなものを履かないと入れません。




こちらは、特別病棟の廊下にあるリビングです。


特別病棟の部屋内です。 病室内にトイレとシャワーが常設

特別病棟内の二人部屋、このほか、完全な個室も用意されています。
各病室には、トイレとシャワーが設置されています。
もちろん、ご覧の通り冷蔵庫もあります。

町も含めて、現地のコーディネーターとのはなしから、率直に感じたのは、どちらかというと、原始的な資本主義社会というのでしょうか、 お金があれば・・・・・。という世界ですね。

それでは、透析室へ移りましょう。




こちらが、ハバロフスクの病院で利用している透析機です。
バクスター社製ですね。少し旧式です。




東南アジア同様、浄水した水は、ポリタンク利用で循環させる仕組みです。




ちょうど、この日、お一人女性の患者さんが 治療を受けに来ていました。


新品のダイアライザー 新品のゲージ

利用するダイアライザーとゲージ(針)です。すべて新品を利用します。
洗って使いまわすということはないとのことです。




病床は、全部で4床のみ。
透析機も4台ですが、そのうち2台は調子が悪いそうです。(汗)
上の写真は、ちょうど、治療が終わったところのもの。

透析治療を受けれる病院がこの病院を含めても、もう一軒別の病院しかないと、聞きました。もしそれが、本当ならば、まだまだ、ハバロフスクでは、透析治療を受けることが選ばれた人しか治療を受けれないことになります。




利用した医療器具の処理は、廃棄。ダイアライザーのリユース(使いまわし)はしないとのこと。




病院内の浄水システム@



病院内の浄水システムA



病院内の浄水システムB

浄水システム自体は、他国と比較しても遜色のない印象でした。
ここでもある意味、シッカリできているんだという好印象の方が大きいですね。

書いていてなんですが、一体、私は、ハバロフスクの行く前の印象がどんなんだったんでしょうね・・・・。本当に申し訳ないことです。

フィリピンも同様ですが、「百聞は一見に如かず!」です。
ある種、目からウロコが落ちる体験のひとつです。

まぁ、旅行社で勤務し、年間何回か海外出張する私ですらこんな程度ですからね。
多くの方々が持っている常識や概念というものがどこまで正しいのか微妙ですよね。

海外に行ってよく感じるのが、例えるなら、モノサシの差でしょうかね。
日本のモノサシで考えると、長い?という表現が妥当なのかな・・・?
つまり、「アバウト」「ファジー」、あえてよい表現をするなら、「おおらか」です。

ただ、この日本の「モノサシ」が曲者です。
そもそも、 文化背景が違うので、所詮、測ることなんてできるものではないんです。
モノサシ単位さえ、センチもあれば、ヤード、マイルなどあるわけですからね。

ここらあたりは、私は修学旅行のサポートをした経験も多数ありますが、多くの学校の先生さえ
忘れがちな部分です。

そもそも、日本の基準が世界基準(世界標準)ではありません。
違うというなら、それは、ハッキリ言って「傲慢」です。

勝手に我々の中で常識になっているだけで、海外から見れば、日本人は何でそんなに
「細かいことにこだわるのだ。」という表現になります。

ここでは、どちらが優れているかに関しては言及しませんが、海外とはそんな所です。
また、海外旅行の楽しみの一つは、 それら違いを発見することだと思います。
あらゆる物事を一方に偏らず謙虚な気持ちで見て、その中から、優れていくものはどんどん取り入れていく。

これって、本来、日本人がもっとも得意とすることだと思います。
また、それこそ、日本人のすばらしいところではないでしょうか?
海外はそんな刺激を受け常識を打ち破ることができる数少ないところです。

なので、高山もハッキリ言ってますが、同じ条件でないと駄目だというのならが、海外旅行には行くべきではないでしょう。特に、透析に関しては、どの国を見てもそれぞれ一長一短です。国によっては、時には、わざわざ着て頂けたという気持ちから、非常に手厚い待遇を受けるケースもありますからね。一概には言い切れません。

また、ある意味、勝手にオーストラリアなどはイメージ先行で大丈夫だろうとの印象がありますが、 オーストラリアもよい表現で「フレンドリーかつ、おおらか」なようです。

これは、当支援会で、豪州で透析看護の勉強をしている日本人サポーターが言っているのですから間違いない事実でしょう。




こちらが、ハバロフスクの医師と看護師さんです。真ん中の女性が透析センターの医師オーリガ先生です。 向かって左の白衣の医師が部長?ブラジラミル先生ですね。日本にも研修に来たことがあるようで非常に日本が好きなようです。できればまた日本に研修に行きたいといってました。




これは、翌日に見に行ったシベリア鉄道。いわゆる鈍行列車ですね。


下記に参考までに確認できった事項を明記します。
といっても、それほど、細かくなってませんが・・・。参考になれば幸いです。

◆透析病院確認事項
病院名 ハバロフスク交通病院
ナース 日本人看護師 「いない」
対応言語 ロシア語のみ
日本人患者受入経験 あり
受付可能日 月〜土曜日  @午前の部: 8時〜 A午後の部: 13時〜 
予約申込期間 (推奨) 2ヶ月以上前 
ベッド数 4台   
ベッドタイプ ベッド式
透析機械メーカー Baxter(バクスター)社製
ダイアライザーメーカー Baxter Health Coporation (バクスター社) 
針・サイズ 16G
パジャマ 私服  クリニック提供なし。 
ロッカールーム なし。 着替えることも可能
体重測定法 洋服・靴着用のまま測定
透析時間 4時間
水の導入 院内にて浄水。ポリタンクを利用
なし
食事 なし 注文可能です。
テレビ なし
書類作成費 未定
特記事項 @通訳案内は、一般ガイドレベルでも付けたほうがいい。
Aダイアライザーなどの医療器具のリユース(再利用)はしない。