支援会を発足させてから早いもので随分になりますが、多くの患者様からご連絡を受け手続きのサポートをしていますが、ご連絡が増えるにつれて、一部の心無い患者様の影響により海外透析病院の引受に関して状況が悪くなってきています。 悪くなっている原因として、旅行予定も立っていない状態から、軽はずみに現地の受入に関して確認し、いざ、現地予約がOKになったら、旅行には行かないというパターンがあり、その結果、現地病院やサポーターから多数のクレームがでています。 特に、オーストラリアのケアンズに関しては、日本のみならず、多くの国からこのようなケースが発生したらしく、今のところ、外国人患者の引受はほぼしていません。(1年〜半年程度前に予約をすれば引き受けてもらえる可能性が数パーセントあるようです。)(※2007年以降よりケアンズ、ゴールドコーストは比較的受け入れに前向きな病院が見つかり以前より状況はよくなりました。が、豪州での問題は通訳費が高いことです。) このような誠に悲しい一部の患者様の軽はずみな行動により、他の善意の患者様の旅行先が狭まる恐れが出てきたため、当支援会では、手続きサポート業務や管理の全てをナショナルツアーズメディカル事業部に全面的に委託することにし、正式にサポートの申込書をいただいた方のみのサポートをさせていただくことになりました。(申込書はこちら) 正式な申込をいただけない患者様に関しては、誠に恐縮ですが、事前に現地病院などの確認などは一切しませんので、ご旅行をご予定されている患者様は、最低でも出発日の1ヶ月前に(方面によっては2ヶ月以上前)は、申込書を提出するように心がけてください。 なお、 出発までに1ヶ月を過ぎてからのお申込は今までどおり原則対応できません。 ◆海外病院の引受に関しての注意事項! @最終的な引受の判断は、引受先の病院の許可が前提となります。これらの許可が取れるかどうかは申込を頂いた後に提出する資料を基に判断されますので、患者様のご様態により判断が異なってきます。そのため、場合によっては、引受を拒否されるケースもあります。 Aできる限り引受先の病院にはすばやく返信いただけるよう働きかけますが、現地の病院の都合などにより正式な回答が出発の1週間前になる場合や、最後の最後でお断りされる場合があります。 B病院へ提出する書類を含めて医療行為に関する一切の通訳・翻訳業務はしません。 提出いただく書類は、治療を受けている病院で作成いただくことになります。正式にお申込いただいた後、現地の病院へ提出する書類をお送りします。 (※現在、引受の拒否は「0件」、回答が1週間前になったケースは「2件」のみです。) ◆病院名のみの紹介に関して @海外の病院名のみの紹介等は一切しておりません。 ◆このような考えの方は、ご遠慮ください。 @日本の透析医療と同じ条件(数値管理や衛生面など)でなければダメだという考えの方 Aなんでもやってもらって当たり前と考える方 B礼儀に欠け、横柄な態度をとる方 C自己管理のできない方 D透析導入して1年以内の方 |
透析旅行に参加する基本注意事項
- 海外療養費支給申請添付書類・・・・ご存知のように、海外で透析治療を受けた場合でも治療費の7割近くを日本国の社会保険・国民保険などから還付を受けることができますので以下の事項と併せて準備お願いします。
- 国内も同様になりますが、他の病院で透析治療を受ける場合、現在、日本で治療を受けている病院の診断書が通常必要になります。診断書の費用は病院によって違いますので治療を受けている病院にお尋ねください。
- 透析カード必携(透析カードを配布していない病院もありますので、ご自身の透析治療の状況を必ずご自身でよく把握しておいてください。)
- 自分で確認できる範囲で(血流・静脈圧・温度・時間)などは最低限把握しておくこと
- 海外の病院は着替えず私服で透析治療を開始するケースが多いです。個室利用の場合は、着替えも可能ですので、体重管理など数値が特に気になる方は、必ず着替えを持っていってください。日本基準で考えると多少アバウトに感じることが多いですが、海外の病院では一般的です。
- 欧米・オーストラリア方面は、透析費用が高い。(米国は平均450米ドル〜、豪州は800豪ドル〜)
- 日本語通訳は観光ガイドレベルでもつけたほうが安心です。
ただし、欧米・オーストラリア方面は通訳自体の費用が高いので注意が必要。
特に、ヨーロッパや、医療専門の通訳は高い。 - 透析旅行に参加するに当たって、準備期間の目安は、
@欧米・ヨーロッパ・オーストラリア方面は、最低「2ヶ月前」が理想的
A東南アジア方面は、最低「1ヶ月前」が理想的 - 何よりも重要な案内として、旅行の行程を決めるのにまず何よりも第一に病院を確保してから、そのスケジュールに併せて行程を決めていくようにしてください。